【台湾中国語の文法】副詞「更」の使い方と「再」との違いを覚えよう!

今回は、程度副詞「更」の使い方です。日本語では「もっと〜」「さらに〜」「より〜」と訳されます。「もっと」という意味を持つ副詞「再」との使い方の違いも解説します。

目次

更(gèng / ㄍㄥˋ

「もっと〜」「より〜」という意味を持ちます。英語なら”more”に当たります。「更」は何かと比較しているニュアンスがあります。

míngtiān huì gèng hǎo
明天會
明日はもっと良くなる
→今と比較している

tā bǐ yǐqián gèng shuài le
以前帥了
彼は前よりかっこよくなった

yuè liǎojiě yuè gèng xǐhuān táiwān
越了解越喜歡台灣
知れば知るほど台湾を(より)好きになります
→知る前と比較している

rúguǒ wǒ yǒu gèng duō de shíjiān dehuà, wǒ néng zuò hàochī de dàngāo
如果我更多的時間的話,我能做好吃的蛋糕…
もっと時間があれば、美味しいケーキを作ることができたのだけど…
→ケーキを作る前と比較している

yǒu gèng dà yīdiǎn de ma?
大一點的嗎?
もっと大きいのはありますか?
→今見ている/選択しているものと比較している

更を使って「もっと長い」「もう少し高い」のように形容詞の程度を表す場合は、後ろに不定の数量詞を置きます。

再(zài / ㄗㄞˋ)との違い

副詞「再」には「更」と同様に「もっと〜」「もう少し〜」という意味もあります。ですが、「更」とは少しニュアンスが違います。「更」は何かと比較しているニュアンスがありますが、「再」は比較するニュアンスは含まれてなく、単に追加を表す時に使います

qǐng zài duō chī yīdiǎn
多吃一點
もっと食べてくださいね

qǐng zài xiǎng yì xiǎng
想一想
もっとよく考えて下さい

qǐng shuō dé zài màn yīdiǎn diǎn
請說得慢一點點
もう少しゆっくり話してください

つまり、

  • 「更」は比較対象よりも程度がどうなのかを表す「(○○より)もっと〜」「(○○より)もう少し〜」
  • 「再」は追加を表す「もっと」

となります。

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今回はここまで。謝謝,下次見 

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