【台湾中国語の文法】連動文を使えるようになろう

「食事して映画館へ行く」「アメリカに英語を学びに行く」など、1つの文に複数の動作を含ませることはよくあります。これを中国語では連動文と呼び、日常会話でとてもよく使います。

今回はこの「連動文」の使い方を解説していきます。

目次

連動文とは?

1つの主語に対して2つ以上の動詞(フレーズ)が存在する文を「連動文」と言います。

連動文は主に次のケースに分かれます。

  • 2つの動詞が前後して起こる動作を表す
  • 2つ目の動詞が1つ目の動詞の目的になる
  • 1つ目の動詞が2つ目の動詞の手段や状態を表す
  • 「~する…がある」を表す「有」を使った連動文

連動文の語順は、動作の発生した順番に動詞を置きます

主語+動詞フレーズ1+動詞フレーズ2

ケース別の例文

ケース1:1つ目の動詞と2つ目の動詞が前後して起こる動作を表す

jīntiān wàidài wǔcān huí jiā chīle
今天外帶午餐回家吃
今日はランチをテイクアウトして家で食べた

wǒmen tīngle tā dehuà dà xiàole qǐlái
我們他的話大笑了起來
私たちは彼の話を聞いて爆笑した

前後して起こる動作の場合、完了の「了」は1つ目の動詞の後ろ・文末のどちらでも置くことができます。

yòng báopí zhì bāozhe chī de
用薄皮至
薄い皮で包んで食べる

1つ目の動詞が目的語を伴わない場合、1つ目の動詞と2つ目の動詞の間に「著」を入れます

1つ目の動作は肯定、2つ目の動作を否定する場合、このようにするのが自然です。

wǒ qù guàngjiē, dàn shénme yě méi mǎi
去逛街,但什麼也
買い物に行ったけど何も買わなかった
買い物に行った→何も買わなかった

ケース2:2つ目の動詞が1つ目の動詞の目的になる

wǒ qù fàguó xuéxíguò fúshì shèjì
去法國學習服飾設計
フランスでファッションデザインを勉強したことがある

完了の「了」や経験の「過」の位置は、主目的・手段である2つ目の動詞の後ろ、または、文末になります。

wǒ jīntiān yào qù jīchǎng jiē péngyǒu
我今天要去機場接朋友
今日、空港へ友だちを迎えに行く

qǐng nǐ kěyǐ shí diǎn zhōng lái fàndiàn jiē wǒ ma?
請你可以十點鍾來飯店接我嗎?
10時にホテルに迎えに来てくれませんか?

wǒ qù yóujú jì xìnle
去郵局寄信
郵便局に手紙を出しに行った

ケース3:1つ目の動詞が2つ目の動詞の手段や状態を表す

wǒ tōngcháng qí jiǎotàchē qù shàngbān de
我通常騎腳踏車去上班
いつも自転車で会社に行く

ケース4:「有」を使った連動文

1つ目の動詞に「有」を使った連動文は「~する…がある」という意味になります。

wǒ yǒu shíjiān qù sàn sànbù
有時間去散散步
散歩に行く時間がある

wǒ yǒuyī jiàn shìqíng xiǎng wèn yīxià nǐ
有一件事情想問一下你
あなたに聞きたいこと が 1つあります

wǒ méiyǒu shíjiān cānjiā jīntiān de huìyì
沒有時間參加今天的會議
今日の会議に参加する時間がない

例文では1つの文に2つの動詞をつかった連動文にしていますが、「◯◯して△△して□□した」のように3つ以上の動詞を使うことも可能です。

ですが、あまりに長い文だと何だかわからなくなってしまうことがあります。「◯◯して△△した」「それから□□した」のように文を分けたほうが相手に伝わりやすいと思います。

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