今回は、重要副詞「才(cái / ㄘㄞˊ)」の使い方を解説します。「 才」には、時間副詞、範囲副詞、語気副詞の役割があります。
副詞の位置
副詞は、動詞や形容詞を修飾する役割があり、基本的には「動詞や形容詞の前」に置きます。ですが、一部の副詞は主語の前に置いたり、文頭に置いたりします。種類によって様々なので、個別に覚える必要があります。
才(cái / ㄘㄞˊ)
達成が遅かったことを表す「やっと」「ようやく」
動作の達成に時間がかかった(時間的に遅かった)ことを表します。日本語なら「やっと(ようやく)〜した」というニュアンスです。
nǐ cái lái ne!
你才来呢!
やっと来た!
wǎnshàng hěn wǎn cái dào
晚上很晚才到
夜遅くになって到着する
tā wǔshí suì cái jiéhūn
他五十歳才結婚
彼は50歳でやっと結婚した
「初めて」達成したことを表す
wǒ lái dào rìběn hòu cái chī dào zhēnzhèng de shòusī
我來到日本後才吃到真正的壽司!
日本に来て初めて本物のお寿司を食べました!
動作が行われたばかりなことを表す「たった今〜したばかり」
動作が行われたばかりであることを表します。
wǒ cáigāng qǐchuáng
我才剛起床
今やっと起きたばかりです
wǒ cóng dōngjīng cáigāng huílái
我從東京才剛回來
東京から帰ってきたばかりです
wǒmen jīntiān cái rènshí de
我們今天才認識的
私たちは今日出会ったばかりです
数量が少ないことを強調する「たった」「わずか」
数量が少ないことを表します。話し手の立場から「少ない」と感じたときに使います。
zhège gōngsī kāibàn shí cái sān gè yuángōng
這個公司開辦時才三個員工
この会社が創業した時、従業員はたった3人でした
zuó wǎn cái shuìle sān gè xiǎoshí
昨晚才睡了三個小時
昨日の夜はたった3時間しか寝なかった
wǒ píbāo lǐ cái yībǎi kuài qián
我皮包裡才一百塊錢
財布の中に100円しかない
上の例文は、範囲を限定する「只」を使っても同じ意味になります。
「這個公司開辦時只有三個員工」
「昨晚只睡了三個小時」
「我皮包裡只有一百塊錢」
強調を表す「こそ」
zhèlǐ bùshì wǒjiā, nàlǐ cái shì wǒjiā
這裡不是我家,那裡才是我家
この家が我が家じゃなくて、あの家が我が家です
哪裡就是我家
あそこが我が家です
才は「あれじゃなくて、これこそが〜だ」のように、否定した後に「これこそが」と強調する場合に使います。「就」は単純に「これが」と強調したい場合に使います。
その他の「才」の使い方
才〜就…・・・・・〜したばかりなのにもう…
nǐ zěnme cái lái jiù yào huíqù?
你怎麼才來就要回去?
來たばかりなのに、もう帰るの?
才〜又…・・・・・〜したのにまた…
cái chīwán yīcān, mǎshàng yòu è le
才吃完一餐,馬上又餓了!
食事をしたばかりなのに,すぐにまたお腹がすいてしまった!