“是…的“構文も、数ある文法の中で日常的に使う重要なものです。この構文は「既に発生したこと」について述べるときに使います。
既に発生したこと=過去のことなので、完了の“了“を使えばいいのでは?と思うかもしれませんが、“是…的“構文には、ある役割があるのです。ポイントは「強調」です!
”是…的”構文
”是…的”構文は既に発生した動作・行動で、
- 誰が(人物)
- いつ(日時)
- どこで(場所)
- どうやって(方法・手段)
- なんのために(目的)
行ったかを強調して述べるときに使います。
語順
普通文
主語+(是)・・・的
我在台北上班的
私は台北で働いています
否定文
主語+不是・・・的
否定する場合は「不是~的」になります。「是」の省略はできません。
我不是在台北上班的
私は台北で働いていません
疑問文
主語+是+疑問詞+的?
疑問文は、疑問詞を使い「誰が・いつ・どこで・どうやって・なんのために」を尋ねます。「嗎」は使いません。また、「是」の省略はできません。
你是在哪裡上班的
あなたはどこで働いていますか?
- 「是」は省略されることがある
- 「的」は省略できない
- 「的」は文末であるか動詞と目的語の間となる
- 否定は必ず「不是」を使う
- 是~的構文の疑問は「誰が・いつ・どこで・どうやって・なんのために」を尋ねることになるため「嗎」ではなく、疑問詞疑問文を使う
例文
誰が(人物)

你是跟誰一起去日本的?
誰と一緒に日本に行ったの?



我跟朋友一起去日本的
友だちと一緒に日本へ行ったよ



這個菜是誰做的?
この料理は誰が作ったの?



是我做的
私が作ったのよ
いつ(日時)



你什麼時候來台灣的?
台灣にいつ来ましたか?



我去年四月來的
去年の4月に来ました
どこで(場所)



那件衣服在哪裡買的?
その服はどこで買ったの?



這件衣服在ZOZO買的
この服はZOZOで買ったよ
どうやって(方法・手段)



你是怎麼到這裡來的?
どうやってここまで来ましたか?



我搭計程車來的
タクシーで来ました
なんのために(目的)



你來日本的目的是什麼?
日本に来た目的は何ですか?



我是來旅行的
旅行で来ました



我是來工作的
仕事をしに来ました
完了の了と是…的の違い
中国語には過去形はありませんが、過去を表す語句を入れて「過去」を表すことができます。今回の「是…的」もその1つですし、完了の了も「過去」を表します。
両方とも既に行われた動作・行為のことに使います。この2つの使い分けのポイントは「強調するかしないか」です。
了
他昨天來了・・・・・・・単に「昨日來た」ことを表す
是~的
他是昨天來的・・・來たのは「昨日である」ことを強調している
まとめ
今回は「是…的」構文の使い方をまとめてみました。
- 誰が(人物)
- いつ(日時)
- どこで(場所)
- どうやって(方法・手段)
- なんのために(目的)
聞きたいこと言いたいことが上の5つなら、ぜひ”是…的”構文を使ってみましょう。「是…的?」と質問を投げかけられたら「是…的」で返しましょう!