【台湾中国語のワンポイント】「〜の」以外の意味もある!助詞「的」の使い方

今回は、助詞「的」の使い方をくわしく解説していきます。

「的」の使い方は大きく4つ、

  • 所有を表す
  • 名詞を修飾する
  • 動詞を修飾する
  • 是…的構文

になります。

目次

所有・所属を表す

最も一般的な使い方は、 所有・所属を表す「の」です。

名詞 /人称代名詞+名詞

tā de gǒu

彼女

wǒ de shū

wǒmen de fángzi
我們房子
私たち部屋

nǐ de jīngyàn
經驗
あなた経験

tā de gǎnjué
感覺
感覚

「的」を省略できる例

● 人間関係や所属しているコミュニティなどを表す場合

wǒ māmā
我媽媽
私の母

nǐ péngyǒu
你朋友
あなたの友達

wǒ jiā
我家

私の家

wǒmen gōngsī
我們公司

私たちの会社

wǒ zhèlǐ
我這裡

私のところ

所属関係が複数になる場合は「的」を省略できない

wǒ bàba de gōngsī
我爸爸公司
私の父の会社

tā péngyǒu de jiā
他朋友
彼の友だちの

名詞を修飾する

名詞で名詞を修飾する

日本語の助詞「の」と同じように、すぐ後ろの名詞を修飾します。「的」を省略できるパターンがあります。

名詞+(的)+名詞

huā de yánsè
顏色

zuǒbiān de zuòwèi
左邊座位
左側

次の場合は「的」を省略できる

● 種類や性質を表す場合

yīngwén shū
英文書
英語

wàiguó péngyǒu
外國朋友
外国友だち

●1つの単語として一般的に使われている場合

guó wài lǚyóu
國外旅遊

海外旅行

形容詞で名詞を修飾する

「的」をつけると、形容詞・形容詞フレーズを名詞化することができます。

形容詞(形容詞フレーズ)++名詞

hěn xiāng de huā
很香
良い香りの花

hěn dà de píngguǒ
很大蘋果
大きいリンゴ

hǎowán de diànyǐng
好玩電影
面白い映画

gānjìng de wūzi
乾淨屋子
きれいな家

xuěbái xuěbái de xuě
雪白雪白
白い雪

単音節の形容詞は「的」を省略できる

hóngmàozi
帽子
赤い帽子

jiù xìn

古い手紙

bīng shuǐ

冷たい水

「的」をつけたとしても意味は通じます。

動詞で名詞を修飾する

「的」をつけると、動詞・動詞フレーズを名詞化することができます。

動詞(動詞フレーズ)++名詞

jiè de 10000 rì bì
10000日幣
貸した10,000円

wǒ mǎi de shū
我買
私が買った本

tā chuān de yīfú
她穿衣服
彼女が着ている服

tā sòng lái de xìn
他送來
彼が送った手紙

cóng rìběn lái de tóngshì
從日本來同事
日本から来た同僚

名詞の省略(的で終わらせる)

後ろに入るべき名詞を省略して「的」で終わらせると「〜のもの」という意味になります。

BOY

zhè shì shuí de?
這是
これは誰のですか?

GIRL

shì wǒ de

私のです

BOY

zhè dào cài hěn hào chī a! shuí zuò de?
這道菜很好吃啊!誰做
この料理おいしいね!誰が作ったの

GIRL

tā zuò de
他做
彼が作ったのだよ

上の例文では”料理”が省略されています。「誰が作った”料理”ー彼が作った”料理”

動詞を修飾する

形容詞や副詞などで動詞を修飾し、どのような様子で動作が行われるかを説明します。

中国の普通話では「地」を使いますが、台湾では「的」と「地」の区別をしないため「的」を使うことが多いです。

màn man de zǒu ba!
慢慢走吧!
ゆっくり歩いてね!

動詞を修飾する「的」の使い方については、こちらの記事にまとめてありますので、ご覧くださいませ。

「是…的」構文

「是…的」構文は、「是」を使った文の文末に「的」を置いて、既に発生した動作・行動の内容を強調して述べるときに使います。

zhè zhāng zhàopiàn shì zài táiběi pāi de
這張照片在台北拍
この写真は台北で撮ったものです

「是…的」構文の使い方については、こちらの記事にまとめてありますので、ご覧くださいませ。

今回解説した「的」の使い方で、詳細を省いた「動詞を修飾する”的”」と「是 ・・・ 的構文」についての記事も合わせて読んでいただくと、「的」がいかに重要かが更にわかっていただけると思います。

基本の文法を学ぶならこの本

中国語の文法全般を学ぶなら、相原先生の「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」が圧倒的におすすめです。簡体字のテキストなので台湾華語と違う部分もありますが、持っていて損はないテキストだと思います。

今回はここまで。謝謝,下次見

Share!シェア!分享!
目次
閉じる