中国語の学習をしていると「的」「地」「得」の壁にぶつかるかもしれません。
壁にぶつかる要因として、3つとも読みが『de / ˙ㄉㄜ』なんですよね。だから文中にあると、よくわからなくなる(涙)私もわからなくてレッスンで老師に聞いたり、台湾ドラマなどで使い方をよくチェックしました。
ということで、今回は台湾における「的」「地」「得」の違いと使い方についてまとめてみました。
的(de / ˙ㄉㄜ)
名詞を修飾する
「的」を使って名詞を修飾します。「的」の前には、名詞・代名詞・形容詞フレーズ・動詞フレーズを置きます。
人間関係、所属、場所、所有を表す
我媽媽(私のママ)、你們朋友(あなたたちの友だち)
我家(私の家)、我們公司(私たちの会社)
我這裡(私のところ)
我的狗(私の犬)、我們的房子(私たちの部屋)
你的經驗(あなたの経験)、他的感覺(あなたの感覚)
人称代名詞 の後の「的」は、所有を表す場合以外は省略することが多いです。
動詞や形容詞で名詞を修飾する
穿的衣服・・・・動詞フレーズ
着ている服
美好的一天・・・形容詞フレーズ
素敵な一日
動詞を修飾する
台湾では「的」を使って動詞を修飾します。詳細は次の「地」の項目で説明します。
慢慢的走吧!
ゆっくり歩いてね!
内容を強調して述べる
- 誰が(人物)
- いつ(日時)
- どこで(場所)
- どうやって(方法・手段)
- なんのために(目的)
を「是」と文末の「的」の間に入れると、その内容を強調させることができます。ここで強調する内容は既に行われた動作であることが多いです。
我是在台北長大的
私は台北で育ちました・・・・・”台北で”育ったことを強調している
地(de / ˙ㄉㄜ)
中国の普通話では「地」を使いますが、台湾では「的」と「地」の区別をしないため「的(de / ˙ㄉㄜ)」を使って動詞を修飾します。※「地」でも間違いではありませんよ!
「的(地)」は、動詞の前に置いて、どのような様子で動作が行われるかを説明します。
動詞を修飾する語句+的(地) + 動詞
動詞を修飾する語句には、形容詞や副詞が入ることが多いです。また、動詞が入ることもあります。

我們認真的工作
私たちは真面目に働く
天氣漸漸的涼了
だんだん涼しくなってきた
她小聲的回答了
彼女は小声で答えた
不滿的說「是」
不満そうに「はい」と言う
動詞を修飾する形容詞が単音節の場合
動詞を修飾する語句には「1文字の単音節」は使えません。単音節の形容詞は形容詞の重ね型にして使います。
快快的走
早く歩く
慢慢的吃
ゆっくり食べる
好好的想一想吧
よく考えてみよう
得(de / ˙ㄉㄜ)
その動作や状態がどうなのかを説明します。「得」の後ろの動作・状態を説明する語句を「様態補語」または「状態補語」といいます。
動詞/形容詞+得+動作・状態を説明する語句(形容詞や動詞フレーズなど)

他跑得很快
彼は走るのが早い
她來得太遲了
来るのが遅すぎる
我字寫得不太漂亮
私は字があまり綺麗じゃない
まとめ
今回は、「的、地、得の違い」についてまとめてみました。
台湾では「地」を使わないので「的」と「得」の違いと言ってもいいかもしれませんね。
「的」と「得」は日常会話でなくてはならない超重要ワードなので、実はちゃんと理解する必要があります。「的」は日本語でいう「〜の」だけじゃないですよ!
この3つは発音が同じで非常にわかりにくいので、私はこう覚えています。
