【台湾中国語の文法】誰かにさせる?使役「讓」の使い方をマスターしよう!

人に依頼して何かをしてもらうこと、何かをさせることを「使役」といいます。

使役動詞は、

  • 譲(ràng / ㄖㄤˋ)よく使われる代表的な使役動詞
  • 叫(jiào / ㄐㄧㄠˋ)「しなさい」と命令するニュアンスが強い
  • 使(shǐ / ㄕˇ)感情・気持ちなどを説明する(主に書き言葉として使われる)
  • 令(lìng / ㄌㄧㄥˋ)「使」と同じで、書き言葉として使われる

などがありますが、今回は「讓」について詳しく解説します。

目次

譲(ràng / ㄖㄤˋ)の使い方

「讓」は日本語にすると「〜をさせる」となりますが、基本は「誰かに何かをしてもらう」という意味の代表的な使役動詞です。

目上から目下に何かをさせる(してもらう)時に使いますが、目下の人が目上の人に対して申し訳ない気持ちを表す場合にも使われます。

対象の後ろは、動詞の他に感情を表す形容詞も置くことができます。

対象に〜させる
対象(させられる側)+ 動詞/形容詞

誰かに〜をさせる

ràng tā zuò bàogào
做報告
彼に報告させた

ràng nǐ shīwàng le
失望了
あなたをがっかりさせた

ràng rén gǎndòng de yǐngpiàn
感動的影片
人を感動させる映画

zhè xīnwén ràng wǒ duì táiwān gǎn xìngqù
這新聞對台灣很感興趣
このニュースで台湾に興味を持ちました(=興味をもたされた

wǒ méiyǒu ràng hái zǐ chūqù
沒有孩子出去
私は子供を外出させなかった

否定は「不」「沒」のどちらも使えます。

丁寧な使役の表現(目下から目上へ)

duìbùqǐ, ràng nǐ jiǔ děng le
對不起、久等了
すみません、お待たせしました

bùhǎoyìsi, ràng nǐ cāoxīn le
不好意思、操心了
すみません、ご心配をおかけしました

私に〜させて

讓は「私に〜をさせて」ということを表す場合にも使えます。

qǐng ràng wǒ bāngmáng
幫忙
手伝わせてください

ràng wǒ dàoqiàn
道歉
謝罪させてください

ràng wǒ lái zuò ba
來做吧
やらせてください

〜してみよう

英語の”Let’s〜”のような「〜してみよう」という呼びかけにも使えます。

ràng wǒmen lǚyóu qù!
我們旅遊去!
旅行に行こう!

ràng wǒmen yīqǐ xiào ba!
我們一起笑吧!
一緒に笑いましょう!

まとめ

今回は、使役「讓」の使い方を解説しました。

「〜させる」というと命令っぽく感じてしまいますが、「讓」は『してもらう気持ち』があっての「させる」ということを覚えておきましょう。

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今回はここまで。謝謝,下次見 

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