次の疑問詞を英語の授業で習ったことがあるかと思います。
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
Why(なぜ)
What(何を)
Which(どれ)
How(どのように)
How many(どれくらい)
中国語にも英語と同じように疑問詞があります。
中国語の疑問詞を使った疑問文は、普通文の尋ねたい部分に疑問詞を置くだけで、語順を変えなくてもそのまま疑問文が成立します。つまり、疑問詞を覚えるだけでいいのです。
さっそく、疑問詞を使った疑問文を解説していきたいと思います。
疑問詞疑問文の作り方
疑問詞疑問文の作り方は、普通文の尋ねたい部分に疑問詞を置くだけです。
我想要去墾丁(私はケンティンに行きたいです)
你想要去哪裡?(あなたはどこに行きたいですか?)
私⇒あなた、墾丁(ケンティン)⇒哪裡に入れ替えると、場所を問う疑問詞疑問文が出来上がります。
他の疑問詞も同じように、尋ねたい部分に尋ねたい疑問詞を入れるだけです。
WHAT(何か、何であるかを問う)
単に「何か」を問うことにも使いますし、動詞や名詞と組み合わせて、動作や性質などを問うこともできます。
什麼(shénme / ㄕㄣˊ ˙ㄇㄜ)
何?、どんな?

這是什麼?
これは何ですか?



這是貓小吃
これは猫のおやつですよ



你想要吃什麼呢?
何食べたい?



我想要吃辣的火鍋
辛い鍋が食べたいな



”QQ”是什麼意思?
”QQ”はどういう意味?



”QQ”是粘粘的口感意思
”QQ”はもちもち弾力ある食感っていう意味だよ



你喜歡聽什麼類型的音樂?
どんな音楽が好きですか?



我喜歡聽DJ舞曲
ダンスミュージックが好きです
「有什麼〜嗎?」で「何か〜ありますか?」という意味の質問ができます。
有什麼推薦的菜嗎?
何かおすすめの料理はありますか?
有什麼好看的電影嗎?
何か面白い映画はある?
WHICH(どれであるかを問う)
哪(nǎ / ㄋㄚˇ )
指示代名詞「哪」は、量詞や名詞と組み合わせて使います。
哪+量詞+名詞・・・どれ?、どの〜?、どっちの〜?



咖啡、紅茶或綠茶,你要選哪一個?
コーヒー、紅茶、緑茶、どれにしますか?



我要咖啡
コーヒーにします
你住在哪家飯店?
お泊まりはどちらのホテルですか?
要搭哪輛公車呢?
どのバスに乗ればよいのですか?
新買的書是哪本書?
新しく買った本はどの本ですか?
WHERE(場所を問う)
哪裡(nǎlǐ / ㄋㄚˇ ㄌㄧˇ)
どこ?
場所を問う疑問詞は、疑問詞+場所を表す単語の組み合わせで構成されています。



你來自哪裡?
どこから来たの?



我來自日本
日本だよ
下一站是哪裡?
次の駅はどこですか?
我們想去哪裡玩?
どこへ遊びに行く?
哪裡可以買您遊卡嗎?
どこでEasyCardを買えますか?
什麼地方(shénme dìfāng / ㄕㄣˊ˙ㄇㄜ ㄉㄧˋㄈㄤ)
どんな場所?、どこ?
這週末出門去什麼地方?
今週末どこに行くの?
這裡是什麼地方?
ここはどんな場所ですか?
両方とも「どこ?」という意味ですが、「什麼地方」は、具体的にどんな場所なのかを尋ねたい場合にも使います。
HOW many(数量を問う)
「いくつ?」「どのくらい?」と数量を問う疑問文です。
幾(jǐ / ㄐㄧˇ)
幾+量詞・・・いくつ、どのくらい?
「幾」を使った疑問文は、1桁で収まる数を問う場合に使います。また、後ろに量詞や名詞が必要です。



你家有幾個人?
家族は何人いるの?



我家有四個人
4人家族だよ
你的電話號碼幾號?
電話番号は何番ですか?
請問,幾位呢?
何名様ですか?
你哥哥幾歲?
あなたのお兄さんは何歳ですか?
「幾」は日時を問う場合にも使います。
多少(duō shǎo / ㄉㄨㄛ ㄕㄠˇ)
どのくらい?
多+形容詞「少」を合わせると、どのくらいの数かを問うことができます。「幾」と違って、こちらは大きい数字を問う場合も使えます。また、「多少」は量詞をつけなくても使えます。



你要多少?
どのくらい要りますか?
用EMS多少錢?
EMSでいくらですか?
你有多少朋友?
どのくらい友達がいますか?
多+形容詞・・・どのくらい?
上の「多少」以外にも、よく使われる「多+形容詞」の疑問文はほかにもあります。
質問の内容 | 疑問詞 |
---|---|
大きさ | 多大(duō dà / ㄉㄨㄛ ㄉㄚˋ) |
高さ | 多高(duō gāo / ㄉㄨㄛ ㄍㄠ) |
重さ | 多重(duō chóng / ㄉㄨㄛ ㄔㄨㄥˊ) |
期間 | 多久(duō jiǔ / ㄉㄨㄛ ㄐㄧㄡˇ) |
時間 | 多長時間(duō cháng shíjiān / ㄉㄨㄛ ㄔㄤˊ ㄕˊㄐㄧㄢ) |
距離 | 多遠(duō yuǎn / ㄉㄨㄛ ㄩㄢˇ) |



寄到日本多久?
日本まで届くのにどのくらいかかりますか?
你的房間多大?(あなたの部屋はどのくらいの大きさ?)
你在台北多久了?(台北にどのぐらいいますか?)
你在這裡工作多久了?(ここで働いてどのくらいになりますか?)
離這裡要多長時間?(ここからどのぐらいかかりますか?)
到機場有多遠?(空港までどのくらいの距離ですか?)
期間は「幾」を使っても問うことができますよ!
幾年(jǐnián / ㄐㄧˇㄋㄧㄢˊ)・・・・・どのくらいの年数(想定する答えはヒトケタ年数)
幾天(jǐtiān / ㄐㄧˇㄊㄧㄢ)・・・・・何日(想定する答えは数日)
幾個小時(jǐ gexiǎo shí / ㄐㄧˇ˙ㄍㄜ ㄒㄧㄠˇㄕˊ)・・・・・何時間(想定する答えは数時間)
WHEN(時点を問う)
時点を問う疑問詞は、疑問詞+時間を表す名詞の組み合わせで構成されています。
什麼時候(shénme shíhòu / ㄕㄣˊ˙ㄇㄜ ㄕˊㄏㄡˋ)
什麼+時候・・・いつ(時点を問う)



你什麼時候到台湾?
いつ台湾に来たの?



我昨天早上到台灣
昨日の朝、台湾に着いたよ
你什麼時候回去日本?
いつ日本へ帰るの?
你下次什麼時候來台湾?
次はいつ台湾に来る?
哪(nǎ / ㄋㄚˇ)
哪+天(nǎ tiān / ㄋㄚˇㄊㄧㄢ)・・・どの日?、いつの日?



下次會議是哪天?
次の会議はいつですか?
哪+年(nǎnián / ㄋㄚˇㄋㄧㄢˊ)・・・何年?、どの年?



那是哪年的事?
それは何年の事ですか?
幾(jǐ / ㄐㄧˇ)
何月 | 幾月(jǐyuè / ㄐㄧˇㄩㄝˋ) |
何日 | 幾號(jǐhào / ㄐㄧˇㄏㄠˋ) |
何時 | 幾點(jǐdiǎn / ㄐㄧˇㄉㄧㄢˇ) |
何分 | 幾分(jǐfēn / ㄐㄧˇㄈㄣ) |
何曜日 | 星期幾(xīng qíjǐ / ㄒㄧㄥㄑㄧˊㄐㄧˇ) ※曜日だけ「幾」が後ろになります。 |



現在幾點?
今、何時?



現在早上八點半左右
今、朝の8時半くらい
你幾點來?(何時に來ますか?)
Check-Out是幾點?(チェックアウトは何時ですか?)
你下次的預約是幾號?(次の予約は何日にしますか?)
明天星期幾?(明日は何曜日ですか?)
WHO(人を問う)
誰(shéi / ㄕㄟˊ)
だれ?、どの人?



他是誰?
彼は誰ですか?



他是我的爸爸
彼は僕の父です
你喜歡日本的歌手是誰?
日本の歌手では誰が好き?
誰是你們的老闆?
誰があなたの上司ですか?
「哪位(nǎwèi / ㄋㄚˇㄨㄟˋ)」は「どなた」という意味で「誰」の尊敬語に当たります。
您是哪位?(あなたはどなたですか?)
哪位小姐是誰?(あの女性は誰ですか?)・・・・・誰との組み合わせも可!
誰+的(de)・・・誰の?
所属や所有を表す「的」を後ろにつけると「誰の?」という意味になります。



這個杯子是誰的?
このグラスは誰のですか?



那是他的
それは彼のだよ
WHY(原因・理由を問う)
為什麼(wèishénme / ㄨㄟˋㄕㄣˊ ˙ㄇㄜ)
なぜ?、どうして?
「為什麼」は文頭に置くことができます。また、単体で使うこともできます。



你為什麼哭?
なんで泣いているの?
為什麼生氣了?
どうして怒っているの?
「為什麼」はこのようにも使います。
我不知道為什麼…
なんでだかわからない…
怎麼(zěnme / ㄗㄣˇ ˙ㄇㄜ)
なぜ?、どうして?
「怎麼」は「為什麼」に比べて、否定的な気持ちや問いただす意味合いが強いです。後ろに置かれる動詞や形容詞は否定形を使うことができます。こちらも文頭に置くことができます。



你怎麼不吃?
どうして食べないの?
他們怎麼還沒來?
彼らはどうしてまだ来ていないの???
HOW(方法・状況・原因を問う)
怎麼(zěnme / ㄗㄣˇ ˙ㄇㄜ)
どうやって?、どのように?
「怎麼」で方法を問うことができます。後ろに動詞がつくことが多いです。



你怎麼來的?
どうやって来ましたか?



我坐計程車來的
タクシーで来ました
東門站要怎麼走?
東門駅はどうやって行くのですか?
你下次週末怎麼過?
次の週末はどうやって過ごすのですか?
怎麽+量詞+名詞
「怎麼」の後ろに量詞と名詞を置いて「どんな〜」と性質を問うこともできます。
這是怎麽一本書?(これはどんな本ですか?)
他是怎麽一個人?(彼はどんな人ですか?)
怎麼樣(zěnmeyàng / ㄗㄣˇ ˙ㄇㄜ ㄧㄤˋ)/怎麼了(zěnmele / ㄗㄣˇ ˙ㄇㄜ ˙ㄌㄜ)
どうですか?
「怎麼樣」「怎麼了」で状況を問うことができます。単体でも使うことができます。



你最近怎麼樣?(最近どうですか?)



你怎麼了?(どうしたのですか?)
你覺得怎麼樣?
あなたはどう思いますか?
京都怎麼樣?
京都はどうでしたか?
まとめ
今回は疑問詞疑問文を解説しました。語順が普通文と変わらないので、覚えやすいと思います。
「何にする?」「どれにする?」「どこですか?」など、相手から言われることも多いので、答え方も含めて覚えておくと、会話が広がりますよ!
疑問文は会話のきっかけになります。是非、マスターして話す機会を増やしていきましょう!