「私は食べる」「私は会社へ行く」など、述語が動詞になっている文のことを動詞述語文といいます。述語とは「主語が表す動作や性質などを述べる部分」のことです。
今回は「動詞述語文」をまとめていきます。
語順
普通文
S(主語)+V(動詞)
S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
我去(私は行きます)
我去學校(私は学校へ行きます)
赤が動詞(V)、青色が目的語(O)です。
動詞は「◯◯する」というような動作を表しますが、目的語は◯◯部分に当たります。この目的語は直接目的語になります。
中国語の文法では、目的語は必ず動詞の後になります。
否定文
「~しない」ことを表すには副詞である「不」を使います。「~しかった」ことを表すには副詞である「沒」を使います。中国語の文法的に副詞は動詞の前に置きます。
S+不+V+(O)
S+沒+V+(O)
我不去學校(私は学校へ行きません)
我沒去學校(私は学校へ行きませんでした)
「不」「沒」の違いについては後ほど説明します!
疑問文
①、②のどちらを使っても大丈夫です。②はどちらかというと「〜した?〜していない?」とYES/NOを問う疑問文になります。
① S+V+(O)+嗎?
①の疑問文は普通文の末尾に「嗎」を付けます。
你去學校嗎?(あなたは学校へ行きますか?)
② S+V+不+V+(O)?
②の疑問文は反復疑問文という形です。2つの同じ動詞の間に「不」をはさみます。
ここでは「嗎」を付けません。「不」は軽声になります。
你去不去學校?(あなたは学校へ行きますか?)
「不」と「沒」の違い
中国語の否定文に使う「不」と「沒」の違いを理解することは簡単です。2つの違いのポイントは「時間軸」です。
① 明天我不去公司(明日、私は会社に行かない)
② 今天我沒去公司(今日、私は会社に行かなかった/行っていない)
①「不」を使った否定文
「不去」で「行かない」という意思表示をしています。「不」はこれから「〜しない」という意思表示と未来の動作を否定をすることができるのです。
②「沒」を使った否定文
「沒去」で「行かなかった/行っていない」という意味になります。「沒」は、ある動作が「発生していない」ことを表します。つまり、「沒」は過去のことを否定します。
例文

你來公司嗎?(会社に来ますか?)



我去公司(会社へ行きます)



我不去公司(会社へ行きません)



這本書你看了嗎?(この本を読みましたか?)



我沒看這本書(この本を読んでいません)
まとめ
動詞述語文の基本はSVOの語順です。また、中国語の文法では、目的語は必ず動詞の後になります。
中国語の否定文に使う「不」と「沒」の違いは「時間軸」です。
- 「不」はこれkら「〜しない」という意思表示(現在〜未来の動作を否定)
- 「沒」はある動作が「発生していない」ことを表す(過去の動作を否定)
她來這裡(彼女はここへ来る)
她不來這裡(彼女はここへ来ない)
她沒來這裡(彼女はここへ来なかった)